POPaganda / Ron English

アメリカ人にして「英語」という名前を持つアーティスト、RON ENGLISHがもうすぐ来日&初個展しますね。完璧な技術に裏打ちされ、社会風刺のバッキバキに効いた作品たち、僕も大好きです。今回はそんな彼の代表的な作品集を紹介したいと思います。



ミッキーやシンプソンズなどの人気キャラクター、モンローやプレスリーなど有名人、ピカソやゴッホやウォーホールなどの有名アーティストから、マクドナルドやキャメルなんかの有名企業、政治家までを風刺の標的にする創作スタイルを、彼自らPOPaganda (ポッパガンダ、Pop + Propaganda)と名付けたようです。



1980年代に彼は多くのビルボード広告ジャックを行ないました。
そういう点からグラフィティのアーティストだと言われる事も多かったようですが、彼自身は「多くの人に作品を観てもらえるためのひとつの手段」くらいにしか考えてなかったようです。

とはいえ、そのスタイルやゲリラ的活動は、現在、社会風刺とグラフィティを融合し、ストリートから発信しているBANKSYやOBEYなどにも影響を与えたようです。





30日間ずっとマクドナルド食べ続けたらどうなるん?で有名なモーガン・スパーロック監督のスーパーサイズ・ミーにもアートワークが使われたりしてましたね。
これ↓ドナルドです。石ちゃんじゃないですよ。
そういえばドナルドって名前、愛称はドン、 原義はゲール語で「世界の支配者」って意味なんですね。



それにしても、お馴染みのアイコン × ゲリラ的発信 × ポップな画風 × 卓越した画力って、風刺画にとって最高のバランスですよね。



頭の中で「こんなアイデアがあって、こんな風に描きたいわー」って思った事は全部出来そうですもんね。。。
「金魚鉢に挿した花燃えて、炎が金魚なったらおもろいやん!」なんて思ったらすぐ描けるわけですよ。



ちなみに僕がRON ENGLISHの作品を初めて目にしたのは、この、今は亡きGRANDROYALより96年に発表されたMOISTBOYZの音源でした。※WEENというバンドの別ユニット





というわけで、これを読んで興味を持った皆様、是非PUBLIC / IMAGE. 3Dに個展を観に行きましょー。

ちなみにこの妙なコラムもやっと5回目。10回目までいったらこのコラムのテーマを変えます。あしからず。

すいません、嘘です。
僕もちょっとそういうの言ってみたかっただけです。